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Q3:

月食の時に比べて日食の方が
マスコミもアマチュア天文家の人も 感心が高く、
わざわざ外国まで出かけて行きますが、
日食の方が めずらしいのでしょうか?

A3:

地球全体で考えた場合、実際には、 日食の方が月食よりも頻繁に起きています。
にもかかわらず、日食の方がより感心を持たれるのは1回の食で観測できる地域が日食の方が狭いからです。

日食の方が観測可能地域が狭いのは、2つの理由によります。

1つは、太陽がとても大きいのに対して月が小さいために地上にできる影の大きさが小さいためです。地球の位置での影の直径は最も大きな時でも200km程度しかありません。
今回の日食の場合は150km程度でしょう。ただし、影の地上でのサイズは太陽光線が地面に対して斜めにさしていると、その分だけ長くなります。
したがって、太陽が低く見える朝晩や南北極近くではもっと大きくなることがあります。今回の場合、緯度も高く朝方に起こるので地表での影の大きさはかなり大きくなります。南北方向で幅350km程度です。

もう1つの理由は、我々は地球にいるためです。我々は地球にいるので、地球の影の中に月が入っているのは地球上で月が昇っているところならばどこから見えます。ですから、1回の月食は、地球のほぼ半分から見えます。これに対して、日食は、月の影の中に入っている人からしか見られないため、地球上のわずかな部分にたまたまいる人しか見ることができないのです。

このことを別の表現にしてみると、よりわかりやすいかも知れません。地球上の一ヶ所から動かない場合、すなわち、日食や月食を見るためにわざわざ出かけたりしない場合を考えてみましょう。
この場合、 月食は年に2〜3回以上見られますが、皆既日食や金環日食は平均的に云って 300〜400年に1回程度しか見られません

ただ、マスコミの取り上げ方やわざわざ観測に出かける人が多いかどうかには、別の理由もあるようです。

地球の影に月が入る月食では、地球の大気の散乱のために、月に届く太陽からの光は完全には遮られないため、やけに暗い赤銅色の満月が見られるだけなのですが、太陽が月に隠される日食では、観測地周囲の地上がかなり暗くなるという特殊な様子が見られたり、普段は太陽の強い光で見ることのできない、太陽の周りにある淡く光った構造を見ることができます。これはコロナやプロミネンスなどですが、その美しさは筆舌に尽くしがたいと云われています。このような現象を研究対象にしている天文学者も、この機会を有効利用するため、観測隊を組織したりします。

変わった例では、太陽のそばでは太陽の重力によって星の位置がずれてみえるというアインシュタインの一般相対性理論を検証するための観測が過去に行なわれています。これは日食の際に太陽の間際の星の位置を精密に観測して、半年後の夜空での星の位置と比べるというものでした。


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